PowerBook2400c  放熱データ new 更新平成11年1月25日 戻る

黒と赤茶色のシート

白いシートの秘密? 

放熱の考え方

 

黒と赤茶色のシート その役割

いままでの放熱シートはかたく密着性が悪くて十分放熱出来なかった。そこで柔らかくして密着させる。(かたいものを押し付けても十分に当たらない。放熱の効果は、接触している面積に比例する。)このシートは、本来 CPU用に開発されたようです。(CPUクーラなどに付いている。私は、まだ見た事がない。この場合はとても薄い。)あと携帯電話で、使用されている事があるようです。可能な限りシートは、1枚で使用した方がいいと思います。2枚で使用するなら、放熱シートの間に空間がないように十分密着させる事が必要です。空気の層は、熱を伝えにくいです。

 

名称

放熱シリコーンゴム複合シート

特徴

放熱シリコーンゴムと柔らかな放熱シリコーンゴムの一体成形品

1. 柔らかく、密着性がよい。

2. 熱伝導性に優れる。

3. 難燃性に優れる。

4. 脱着・固定が容易。

特性

 放熱シリコーンゴム     淡赤色

 低硬度放熱シリコーンゴム  黒灰色 

比重

   2.3

絶縁破壊

   20KV以上

耐電圧

   20KV以上

熱伝導率

   1.3W/m・℃

圧縮率

 3mm 厚にて 3Kgf/平方センチを加えて約15%

注意事項

表面によごれを付けないこと、手の油分もさける事。

放熱グリス併用は、少量でテストする事。(溶けるかもしれない。)

粘着面側の材質によりはがれなくなる事がある。

 

2400の白いシートの秘密? あのMACの雑誌に載っていた気になるヤツ...?

皆さん憶えていらしゃいますか?あの雑誌に載っていた白い放熱シート放熱にお悩みの方なら気になる存在、出来るならるなら入手してみたいと思った方もいらしゃられるのでは? 信頼出来る筋から、やっと情報を入手いたしました。

IBMより開発依頼を受けたS社(シャープではありません。)が、例の黒と赤茶色のシート開発段階で製作されたサンプルであることが判明しました。その性能とは、やはり開発途上の製品 サンプルのみで黒と赤茶色のシートに移行したようです。つまり簡単に言うと開発途上の失敗作? いえ、開発者のミスではありません。新しい製品を生み出す時の第一次試作品です。そうして生まれてきたのですから感謝しましよう! シートがなければ2400c/100であったかもしれません。

また、IBMでは最新の機種にはヒートパイプではなくファンを搭載しています。(2400cのモデルであるThinkPad535等)やはり現在の技術では放熱の限界であるようです。 G3仕様にする前になんらかの解決策が必要かも知れません。

情報訂正! 何とあのシートは、失敗ではなかった通常の2倍の熱伝導を持つ優れ物であった。間もなく市販されるようです。価格も二倍ぐらい。ただし一般の方では、入手出来ません。なんとか入手してみます。データは、しばらくお待ちください。

 

ほとんどの熱は、放熱シートに伝わりますが、その熱が十分に放熱器に伝わるかは放熱シートの能力にかかってきます。CPUチップの発生する熱量は、単位時間で一定量と考えられます。その熱がまず一定面積を持った放熱シートに伝わります。その熱は、放熱シートの厚みを通っていかなければいけません。その厚さは、厚いほど不利となります。また、薄いほど有利になります。これは、どんな放熱シートを使っても変わりません。

 

放熱

絵のモデルを使って考えて見ましょう! 周囲からの熱の出入りがないと仮定します。熱の伝わる量をQとして

Q=λ*A*(T1−T2)/L  熱伝導

 λ:熱伝導率 A:放熱シートの有効断面積 T1:CPUの温度 T2:放熱器の温度 L:放熱シートの厚み

放熱シートの厚み、有効断面積、T2を外気による冷却効果が同じ条件と考えると、T1を低くする為には、(PBの放熱対策の度合いによる違いがあります)熱伝導率のみです。 ここに改善のポイントがあります。もちろんT2を下げられれば一番良いです。放熱シート無しが一番ですが、他の問題が....